コロナ・環境問題が問う巨大空港 7・4東峰現地行動&現地調査(新聞テオリア107号・2021年8月10日)

新聞テオリア107号・2021年8月10日
コロナ・環境問題が問う巨大空港
7・4東峰現地行動&現地調査

7月4日、東峰現地行動が行われた。デモ前集会はらっきょう工場で開催。30人が参加した。主催は三里塚空港に反対する連絡会。
集会では、山崎宏さん(連絡会)が「コロナ下で国際旅客は90%以上減少したままだ。にもかかわらず、29年3月第3滑走路建設完成へ用地買収、工事と進む。反省もなく、先が見えず人民に大きな犠牲を強要する建設事業に反対する闘いを」
関西の渡邉充春さんからのアピール紹介。
平野靖識さん(三里塚歴史考証室)が「石井紀子さんは、こういう集会で暮らしを大事にしながら原則的に闘いをしていこうと紀子節で訴えていた。民衆側が提起した問題解決の方向性の意義をもう一度明らかにしていきたい」
野島美香さん(石井紀子さん追悼の集い実行委員会)は集いなど実行委員会の活動について報告。
集会後、開拓道路へデモ。
デモ終了後、三里塚大地共有運動の会と連絡会の共催で現地調査へ。木の根ペンションのウッドデッキから、旧管制塔が取り壊された後の空港などを確認。
続いて、柳川秀夫さん(三里塚芝山連合反対同盟代表世話人)宅を訪問。
柳川さんは「空港の巨大化は、温暖化、コロナの問題など同じく文明がやりたい放題にやった結果の問題。現代文明によって便利となり、若者たちが農村に残らず、便利な場所に移ってしまう。農村は後継者がいないので、土地を守るなどの反対する理由がなくなってしまっているのが現在。
人類が存続していくための課題、矛盾が大きくなっている。環境変化が早くて人類が生き残っていくことが大変な状況だ。
百姓をやっているとよくわかる。昔のように種まきをやっていたらだめで、環境も変わっている。食糧問題も含めて、人間が生きていく上で深刻な状況。まだスーパーに行けば、目先の食い物があるからと心配してないが、深刻な問題になってきている。そのような観点から、巨大空港はいらないということは分かっている」
多古町の加瀬勉さん(前三里塚大地共有委員会Ⅱ代表)宅へ。
加瀬さんは、いなり寿司、漬物、トマトなどの料理で仲間を迎えてくれた。
加瀬さんは「重要土地調査規制法と登記義務化法が制定された。これが空港反対闘争、農民にどのような影響があるか。日本の限界集落は2万カ所。耕作放棄50万ヘクタール。山林とかは管理してない。
横堀の農業研修センターなどは無人で過疎集落。だが、やすやすと渡すか。
多古町のこの集落は第3滑走路騒音立退き区域になっている。ここの集落の用水組合91戸で農業をしているのは15戸。後継者がいる農家はない。警察沙汰になった孤独死6件。共同体は崩壊している。
空港会社は第3滑走路協力への見返りとして周辺自治体に年間70億円の交付金を出す。推進派が要望して、空港会社は地元から要望があったからと第3滑走路を進める。
空港反対と言っても、行動と土地という物質拠点がなければ力とならない。横堀と木の根の土地は日本人民の名誉にかけて守りぬく義務がある。そのための対策はあるのか」
加瀬さんの問題提起を受け止め、行動を終了した。