座標塾 9条加憲論を批判する

座標塾講座第5回
9条加憲論を批判する
2018年11月16日(金)
講師・白川真澄

安倍首相の「2020年までの改憲」という野望が、いよいよ表舞台に姿を現わしつつある。そのために、安倍首相は、憲法第9条の第1項と第2項を残したまま自衛隊の存在を明記した第3項を加えるという改憲案を提案している。この自衛隊は、安保法制によって集団的自衛権の行使ができるようになった自衛隊であるから、集団的自衛権の行使まで容認するという9条加憲論である。これに対して、自衛隊の役割が個別的自衛権の行使、つまり「専守防衛」に限られることを第9条に明記することで対抗する、という対案(新9条論)も出されている。自衛隊の役割と軍事力の行使がズルズルと拡張されることに立憲主義の立場から歯止めをかけるという改憲論である。
しかし、9条に個別的自衛権の容認を明記することによって、安倍首相の9条加憲論に対抗できるだろうか。専守防衛に敵基地への先制攻撃も含まれるという議論が示すように、自衛権は融通無碍な概念であり、何でも入るのではないか。9条加憲論への賛成は39%と、反対の27%を上回っている(「朝日新聞と東大谷口研究室」の調査、17年12月)。
憲法9条の絶対平和主義の理念の意味と具体的なリアリティを再定位したい。

◆参加費  1回・1000円/要申込
◎午後6時30分開始~9時終了
◆文京シビックセンター3階会議室(後楽園駅・春日駅・水道橋駅)
http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_shisetsukanri_shisetsu_civic.html

◎ 連絡・申込先
東京都千代田区内神田1-17-12勝文社第二ビル101研究所テオリア
TEL・FAX 03-6273-7233

研究所テオリア参加の呼びかけ


email@theoria.info
(TEL・FAX・メール等でお申し込み下さい)

講師プロフィール
白川真澄
しらかわますみ。1942年生まれ。60年安保闘争、ベトナム反戦、三里塚闘争などの社会運動に関わりつづけ、90年代からは「地域から政治を変える」ことを追求。フォーラム90s、ピープルズ・プラン研究所など理論活動のネットワークづくりにも力を注いできた。著書に『左翼は再生できるか』(研究所テオリア)『脱成長を豊かに生きる-ポスト3・11の社会運動』(社会評論社)『脱国家の政治学』(社会評論社)『どこが問題!郵政民営化』(樹花舎)『格差社会から公正と連帯へ 市民のための社会理論入門』(工人社)『格差社会を撃つ ネオ・リベにさよならを』(インパクト出版会)『金融危機が人々を襲う』(樹花舎)ほか。

●座標塾第14期●
2018年3月~11月
第1回 リベラルとは何か=終了
2018年3月9日(金) 白川真澄

第2回 ポスト・グローバル化の政治=終了
2018年5月18日(金) 大井赤亥

第3回 税と社会保障、ベーシック・インカム=終了
2018年7月20日(金) 白川真澄

第4回 リーマン・ショックから10年――資本主義はどう変わったか=終了
2018年9月14日(金) 白川真澄

第5回 9条加憲論を批判する
2018年11月16日(金) 白川真澄

〈これまでの座標塾〉
http://www.winterpalace.net/zahyoujuku/