第8回シンポジウム《生きづらさ》を強いる社会のこえ方

研究所テオリア第8回総会記念シンポジウム

《生きづらさ》を強いる社会のこえ方

 

講演 ロスジェネ世代の生きづらさと政治の責任

 雨宮処凛さん(作家)

講演 財政を「共同の財布」に―自己責任社会を終わらせる―

 高端正幸さん(埼玉大学准教授)

日程 10月19日(土)午後1時10分開場

午後1時半~4時半

会場 日本教育会館7階707(地下鉄神保町駅A1出口3分)

参加費 一般1000円、会員500円

主催 研究所テオリア
連絡先 東京都北区田端1-23-11‐201
TEL・FAX 03-6273-7233

研究所テオリア参加の呼びかけ


email@theoria.info

《生きづらさ》を強いる社会のこえ方

女性、若者、ロスジェネ世代、中低所得者に「生きづらさ」を強いる社会のあり方が続いています。90年代以降の非正規雇用の拡大によって、非正規雇用が4割に近づき、子どもの貧困対策が叫ばれながら、子どもの7人に1人は貧困。ひとり親世帯の過半数は貧困状態のままです。学生の多くが社会に出る前から、「奨学金」という借金を負わされ、バイトに追われて勉強する時間が取れない学生も少なくありません。

不安定な雇用、過密労働・「不払い残業」、パワハラ・セクハラ。格差社会の中でうつや自殺、過労死に追い込まれている人たちもいます。今はそうではない人も、病気・事故・失業・介護離職などに直面したら、自分もどうなるか分からないという不安を抱えている社会。
自殺者数は減少してはいるものの、年間2万人を超え、20歳未満の自殺者数は増加しています。15~34歳の死因1位が自殺なのは、G7諸国の中で日本だけです。
このような社会のあり方に批判や不満を出したり、権利を主張すると「自己責任」として一斉にバッシングされるのが日本社会です。
人間の基本的なニーズである医療・教育・年金・介護・保育などについて、公的に保障するのは政治の責任です。ところが、所得再配分後の貧困率がOECD諸国で唯一拡大しているのが日本です。
「自己責任」論が蔓延する中、人々の「不安」を操作・管理し、隣国など「他者」への敵意を煽り立てることによって成り立つ政治のあり様。このような政治・社会のあり方をどのように批判し、転換していくのか。
今回のシンポジウムでは、雨宮処凛さん、高端正幸さんを講師に「生きづらさ」を強いる社会のあり方を問い、それをこえる社会をどう構想するのかをとりあげます。雨宮さん、高端さんのそれぞれの提起から、社会を変えるための政治、経済財政政策についての議論へとつなげていければと思います。  (2019年8月)
研究所テオリアのこれまで
 研究所テオリアは2012年9月に発足シンポジウム「グローバル資本主義の行方とグローバル対抗運動の課題」、第2回「脱成長・脱貧困の社会ビジョン」(13年)、第3回「徹底検証 安倍『成長戦略』」(14年)、第4回「『負け組』をつくらない社会の創り方」(15年)、第5回「『分断』から連帯の社会へ」(16年)、第6回「安倍一強政治の“終焉” 民主主義と社会保障のこれから」(17年)、第7回「日本の政治と社会を立て直す(18年)を開催。
この1年、研究所テオリアは、現代世界、消費増税、ローカリズム、資本主義、改憲、五輪災害、「68~69年反乱50年」のテーマでの講座、座標塾、国連・憲法問題研究会などの開講、新聞テオリア発行などを行い、民衆の新しい変革の理論・思想をめざし、微力ながら活動を継続してきました。
雨宮 処凛 あまみや かりん
作家・活動家。1975年生まれ。反貧困ネットワーク世話人。「生きづらさ」、格差・貧困問題に取り組む。著書に『生き地獄天国』(太田出版)、『生きさせろ!難民化する若者たち』(太田出版/ちくま文庫=JCJ賞受賞)、『一億総貧困時代』(集英社インターナショナル)、『非正規・単身・アラフォー女性 「失われた世代」の絶望と希望』(光文社新書)、ほか
高端正幸 たかはし まさゆき
埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。1974年生まれ。2002年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。著書に『福祉財政』(共編著、ミネルヴァ書房)、『地方財政を学ぶ』(共著、有斐閣)、『復興と日本財政の針路』(叢書 震災と社会)(岩波書店)、『地域切捨て-生きていけない現実』(共著、岩波書店)、ほか