12.6集会柳川秀夫・加瀬勉メッセージ

12.6三里塚大地共有運動の会第3回総会記念集会へのメッセージ
三里塚芝山連合空港反対同盟代表世話人 柳川秀夫

コロナウイルス感染拡大の中、本日の総会、記念集会に御参集の皆様ごくろうさまです。
このような事態は全て人間の行き過ぎた社会活動に起因するものです。
三里塚に空港問題が発生して54年になりました。巨大開発とその経済成長は人類の存亡が問われるまでに害悪を広めてしまいました。
根本的反省と新たな社会の在り方(コロナ対応ではない)が求められているものの、為政者はなおも持続の柱を経済の発展として消費の拡大を追い続けています。
三里塚の空港の拡張もその一環であります。
そのような情況の下、それらに反対し闘っていきついた所は人類とその社会が持続できることを課題とした新たな闘いであります。
三里塚に共有地が存続し、その場所が新たな試みの場でもあり、また創造の発信の地になることを願って止みません。
共有運動も苦難があると思いますが奮闘よろしくお願いします。
2020.12.6

成田空港「第3滑走路」反対!廃港に向けて共に闘おう
加瀬 勉 2020.12.6

三里塚闘争の性格

国家権力の暴力をもって国家犯罪の積み重ねによって建設された。農民は建設反対同盟を組織、家族ぐるみ、集落ぐるみで全国の広範な人民と共闘して闘ってきた。
先祖伝来の土地を守る意識には生存権、財産権、居住権、職業選択の自由、健康で文化的な生活を送る権利、思想、心情、人間の良心を守る自由等の人権擁護の生存基本権を守る闘いであったと思う。

闘争の現段階

闘争は50年の長きに及び、さらに闘争は継続されている。新たに拡張計画がだされた。空港会社の説明会が終了し、関係住民93%の人が同意したとし発表した。その同意した人たちに、①土地に対する境界を確認すること ②土地に対する所有権の確認をすること ③各戸の土地、家屋に対する立ち入り調査が行われている ④土地、家屋に対する移転の評価価格は明らかにしていない。
多古町牛尾騒音移転地区のケース―①集落戸数100戸である。移転希望の人は52名である。 ②三里塚闘争が発生した時代に生まれた人たちが集落の中心になっている。三里塚闘争を知らない人たちである。 ③農家は92戸である。20戸が農業経営を兼業で行っている。残り60戸余りは農業の経験を持たない人たちで、学校から他の職業に就いた人たちである。村に経済的生活基盤を持たない人たちである。村をベットタウン化している人たちである。先祖伝来の意識とか、土地、地域に自分の生き方を刻んできた意識はない。 ④村に住みながら農業の経験のない人たちの子供たちは、親たちと生活していない。村に住んでいない。就職とともに都市部に住んで結婚し、子供を育てている。村に帰る気はない。 ⑤家屋敷、土地を売ってマンションを買い求め、家を新築して独立するために、空港建設による移転はまたとない機会だと思っている。⑥村にいる80才~90才超老人ばかりである。一戸一名の割合で、通院、入院、自宅療養、介護施設の利用をしている人たちである。不安と動揺をしている。この人達の最後は介護施設に、その子たちは都市部の息子夫婦と生活をともにする計画を立てている。
生産、生活の主体が村には存在していない。

歴史の転換期

コロナの発生を契機に生活、生産、文化人間のあらゆる領域で新しい価値観の転換が始まっている。一つだけ例にとるならエネルギー政策も風力、太陽、地熱の利用へ。住宅建設は高いビルディングを立てること、そしてその建物の中の空調をいかに快適にするかが基本であった。そうではなく家を自然の延長として開放してゆく価値観に変わってきた。
空港建設は膨大な化石エネルギーを消費し、二酸化炭素を拡散させ、騒音地獄の中で人間を密封しようとしている。空港建設は時代の流れに、歴史の流れに人類の生存に敵対するものである。

廃港に向かって

目の前は困難が山積している。歴史転換期に際しての主体の建設が遅れているからである。コロナの発生によって成田国際線99%が稼働していない。日本の航空会社、世界の航空会社は倒産の状態である。空港がなくても、飛行機がなくても人の交流は、国際的にもできる。自信をもって廃港に向かって闘いを継続してゆこう。