座標塾ベーシックインカムをめぐる論争を読み解くを開講

7月16日、座標塾第3回「ベーシックインカムをめぐる論争を読み解く」を開講。講師は白川真澄さん。
座標塾でベーシックインカム(BI)を取り上げるのは3回目。
講演では、最初にコロナ下での失業、格差の拡大とこれまでの社会保障が十分機能していないこと。デジタル化・AIによる雇用二極分化を指摘。
各国(オランダ、フィンランド、カナダ、スコットランドなど)でのBI導入の社会実験、コロナ危機対策での米国、韓国、日本などでの国民への現金給付、スペインの限定的BIについて。
BIは、全ての個人に最低限の生活ができる所得保障をする制度。BIは稼ぐという目的だけから労働を解放。嫌な労働を拒否する自由の条件を獲得する。
労働の意欲を失わせるという批判に対しては、平均給与を見ても月8万円のBIを得たとしても、よい生活のために働きたい人は多いはず。そしてBIは労働時間を短くして、より豊かに生きる社会を可能にする。
巨額の財源が必要だから不可能という意見に対しては、財源の試算を示した。
さらにベーシックインカムかベーシックサービスかなどについての井手英策など議論に関しては、医療・介護・子育て・教育など社会サービスの無償提供、住まい公的支援が必要。BIだけでなく、社会サービス財源も合わせて議論すべき。
BI本格導入へ向けて、限定的BIと社会サービス無償化を両輪で進めていくこと。
そのための財源として富裕層への課税強化、法人税率を元に戻す、大企業優遇縮小、デジタル税・環境税など公正な税負担引き上げを主張。補論として2階建てBIの提唱を紹介。
質疑では、参加者から田舎暮らしだったらBI月5万でも4人世帯なら20万円で十分暮らせる、BIと田舎への移住を進めるべきという意見、総選挙に向けて野党共闘は現金給付を与党より先に打ち出すべきだという講演に賛成など意見・質問が出された
次回は9月17日18時半に「グリーン・ニューディールは気候危機を解決できるか」(会場ピープルズプラン研究所会議室又はZoom)

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