山田朗講演会「昭和100年」と戦後80年-歪曲される現代史(7月26日)
国連・憲法問題研究会講演会
「昭和100年」と戦後80年-歪曲される現代史
■2025年は「戦後」=敗戦80年であり、「昭和100年」となります。政府は今年から2026年に向けて「昭和100年」のキャンペーンを打ち出し、昭和改元から100年となる26年には政府式典を計画しています。
石橋政権は「「昭和100年」関連施策関係府省連絡会議を開催(第1回、24年12月24日)。府省連絡会議に出した「「昭和100年」関連施策の推進について」の「基本的考え方」では、「「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。」という誓いの下」「多くの分野で平和を希求する道を歩み、揺れ動く世界情勢の中にあって、国際社会の安定と繁栄に貢献してきた。」…「歴史の教訓を次世代に継承していくことが必要である」とあり、「昭和100年」を自画自賛しています。
近代日本の侵略戦争・植民地支配という加害の歴史、制定100年となる治安維持法による弾圧など、負の歴史は取り上げられていません。
天皇の時間によって歴史を規定する動きは、「明治100年」(1968年、佐藤栄作政権)、「明治150年」(2018年、安倍晋三政権)、天皇在位式典と、戦後繰り返されてきました。
軍事費倍増・敵基地攻撃能力保有の大軍拡が進む敗戦80年=「昭和100年」。歴史歪曲の動きに対して、市民・民衆からの日本現代史について、山田朗さん(日本近現代史)に話していただきます。 (2025年5月)
講師 山田 朗さん(明治大学教授・近現代史)
日時 2025年7月26日(土)午後1時30分開場、45分開始
会場 文京シビックセンター4階ホール(後楽園駅)
参加費 1000円(会員500円)
主催・連絡先 東京都北区田端1-23-11-201 研究所テオリア
TEL・fax03-6273-7233
email@theoria.info
山田朗 やまだあきら。明治大学教授。日本近代史、軍事史、天皇制論。著書に『昭和天皇の戦争』(岩波現代文庫)『大元帥・昭和天皇』(新日本出版社)『軍備拡張の近代史――日本軍の膨張と崩壊』(吉川弘文館)『歴史修正主義の克服――ゆがめられた<戦争論>を問う』(高文研)『護憲派のための軍事入門』(花伝社)『日本は過去とどう向き合ってきたか』(高文研)『兵士たちの戦場 体験と記憶の歴史化』(岩波書店)『昭和天皇の戦争認識―『拝謁記』を中心に』(新日本出版社)、他