座標塾第3回 フェミニズムの現在

▼座標塾第3回
フェミニズムの現在
講師:本山央子(アジア女性資料センター代表理事。お茶の水女子大学ジェンダー研究所特任リサーチフェロー)
日時:2025年7月18日(金)18:30~21:00
参加費 1回1000円(テオリア会員500円)
会場:文京区民センター3階C又はZoom
※要申込。会場受講申込7月17日まで。Zoom受講申込は7月11日まで。Zoom受講は研究所テオリアの口座(下記)に参加費振込みください。
◎参加費振込先 郵便振替 00180-5-567296研究所テオリア

 「個人的なことは政治的なことである」。この鮮烈な主張を掲げて第2波フェミニズムは、1960年代後半に出現し、社会を動かし変えてきた。日本でも男女雇用機会均等法が確立され、各分野における女性参加が促進され、政府も「女性活躍」を推進する政策を採ってきた。企業のCEOや役員、管理職として活躍する女性の姿も目立ってきた。
 こうした変化は、フェミニズム運動が既存の政治に対して果敢に挑戦し動かしてきた成果でもある一方、新自由主義グローバリゼーションがもたらしてきた側面もある。この状況から、一方ではフェミニズムの役割は終わったとする議論(ポスト・フェミニズム論)が登場すると同時に、フェミニズムは新自由主義に「加担」したという批判(N・フレイザー)さえ現われた。
 だが現実を見れば、ジェンダーにもとづく不平等、抑圧、暴力は今なお再生産され続けている。さらに「ジェンダー」概念そのものを否定する反ジェンダー運動も世界的に台頭しており、特に周辺化された女性や性的マイノリティの権利が掘り崩される危険はいっそう高まっている。
 フェミニズムが達成したものは何か、何が実現されていないのか。冷戦後グローバル・ガバナンスへのフェミニズムの関与とジェンダー主流化を軸にこれまでをふりかえり、フェミニズムの現在地と挑戦する課題を探る。

▼講師プロフィール
本山央子 もとやまひさこ アジア女性資料センター代表理事。お茶の水女子大学ジェンダー研究所特任リサーチフェロー。ユネスコ・アジア文化センター、FoE-Japan、アジア女性資料センターなどのNGOでジェンダー、開発、環境、平和に関する活動に取り組み、ジェンダーと国際政治経済を研究。

●申込・連絡先 研究所テオリア
東京都北区田端1-23-11-201
TEL・FAX 03-6273-7233
email@theoria.info
(TEL・FAX・メール等でお申し込み下さい)
郵便振替00180-5-567296 研究所テオリア

●座標塾第21期●
 2025年3月~11月
第1回 「年収103万円の壁」引き上げの何が問題か――人口減少時代の税と社会保障=終了
3月21日(金) 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)

第2回 トランプ政権の再登場で世界経済はどうなるか
5月16日(金) 金子文夫(横浜市大名誉教授)

第3回 フェミニズムの現在
7月18日(金) 本山央子(アジア女性資料センター代表理事。お茶の水女子大学ジェンダー研究所特任リサーチフェロー)

第4回 資本主義の行方――倫理資本主義か、それとも脱成長か
9月26日(金) 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)

第5回 現代文明の転換点――ヒトはどこへ向かうのか
11月21日(金) 古沢広祐(國學院大學客員教授、「環境・持続社会」研究センター代表理事)