7月1日、横堀農業研修センター第3回裁判傍聴行動

7月1日、横堀農業研修センター裁判の第3回裁判傍聴行動が行われた。
横堀農業研修センター裁判を支える会では今回も街頭宣伝。雨のため、10分遅らせて千葉県庁前で横断幕を広げてアピールとチラシまき。

千葉地裁では、これまでと同じく601号法廷のある6階廊下で開廷15分前に整理券配布、10分前に傍聴券への引換。
午後2時過ぎに開廷。30人が傍聴。被告では佐藤幸子さんが出席。柳川秀夫さんは欠席。

裁判長が清井礼司弁護士に準備書面の内容について質問。裁判は30分近く続いた。
被告側が出した書面で、研修センターのある共有地の地番が「125-1」から1989年の仮処分の時に「125-3」となったことについて土地の分筆からの経過を取り上げた。
清井弁護士は、空港公団が共有者に無断で、共有地の番地を125-3番地に変えたことの問題性を指摘した。
続いて、シンポ・円卓会議で滑走路建設で強制的手段を取らないと約束したにもかかわらず、土地取上げ裁判を起こしたことについて質問があった。
被告側が求めた田村・成田空港会社の証人尋問について、空港会社は代表者の尋問は不要と拒否してきた。
裁判長は強制的手段を取らないと約束にもかかわらず、いきなり裁判を提起したことを争点であること確認。

閉廷後、千葉県教育会館で裁判報告集会。26人が参加。
清井弁護士は「今回、こちらは2つの準備書面を出した。分筆の経緯に問題があるというのがメインテーマの一つ。今回の土地は、元々「125番地」という大きな農地。これを「125-1」という宅地と「125-2」の農地に分筆。「125-1」の土地が共有地として提供された。
それを空港公団は、125-1は125番地の角の土地で、合宿所の土地は「125-3」だと番号を付け替えた。
2つ目は、今後滑走路問題は話し合いで解決していくと政府・公団は言っている。空港会社のホームページにはそう書いてある。話し合いの呼びかけすらなしに、今回いきなり裁判を提訴したことに対して、一旦裁判を取り下げろと持って行きたい」
続いて、辻和夫さん(事務局)が地番問題について補足説明。

被告の佐藤幸子さんは「どこで楔を打つのか。いろんな矛盾が出てきているが、議論を詰めていかないと逃げられてしまうと実感する」
次回で証言する平野靖識さんは「次回は準備して臨みたい。共有地を取り上げるために、こちらのことわりもなしに土地を分筆した。粘り強く抗議していきたい。
シンポ・円卓会議の出口ではあらゆる強制的手段を取らないと書かれた。国土交通省・空港会社には受け入れた責任がある。シンポ・円卓会議は、土地収用法以外の民事的手段が強制的手段に含まれることが明らかにした。裁判は許されない」

7月14日の三里塚フィールドワーク、横堀壁画運動についての呼びかけ。渡邉充春さんから関西の報告が行われた。
次回は9月17日の進行協議の後、口頭弁論は11月11日13時45分。千葉地裁601号。柳川秀夫さん、平野靖識さんの証人尋問が行われる。