座標塾第1回人口問題の行方――少子化対策の何が問題か

▼座標塾第1回
人口問題の行方――少子化対策の何が問題か
2024年3月15日(金)午後6時半~9時
講師 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)
参加費 1回1000円(テオリア会員500円)
    第20期通し4000円(テオリア会員2500円)
会場 文京区民センター(春日駅・後楽園駅;第2回以降予定)、又はZoom=要申込

※要申込。第1回・会場受講申込3月14日まで。Zoom受講申込は3月8日まで。Zoom受講は研究所テオリアの口座(下記)に参加費振込みください。会場受講は当日払いで構いません。
◎参加費振込先 郵便振替 00180-5-567296研究所テオリア

 日本では、少子化が急激に進んでいる。2022年には新しく産まれた子どもの数が80万人を切った。合計特殊出生率も1.26と過去最低に落ち込んでいる。日本は本格的な人口減少社会に突入し、現在の1億2615万人から2060年には1億人を切り、今世紀末には7500万人にまで減ると推計される。人口減少は、国力の衰退や経済成長のダウンを招くから問題なのではない。小中学校の統廃合や路線バス・鉄道の廃止や空き家・空き室の増大など地域社会の崩壊こそ危機である。さらに、急激な少子高齢化は、社会保障の世代間助け合いを機能不全に陥れる。
 鳴り物入りの政府の少子化対策は、子育て世代への経済支援の拡充だけにとどまっている。女性に家事・育児と仕事の二重の負担を強いるジェンダー不平等の構造に踏み込もうとしない。人口減少時代に相応しい働き方、経済の構造、社会保障と税制、都市のあり方、地方の再生が構想されねばならない。そして、人口減少は日本だけではなく、中国をはじめ世界の多くの国でも進行している。この未知の問題にどう向き合うか、考えてみたい。

▼講師プロフィール
白川真澄
しらかわますみ。1942年生まれ。60年安保闘争、ベトナム反戦、三里塚闘争などの社会運動に関わりつづけ、90年代からは「地域から政治を変える」ことを追求。フォーラム90s、ピープルズ・プラン研究所など理論活動のネットワークづくりにも力を注いできた。著書に『脱成長のポスト資本主義』(社会評論社)『左翼は再生できるか』(研究所テオリア)『脱成長を豊かに生きる-ポスト3・11の社会運動』(社会評論社)格差社会から公正と連帯へ 市民のための社会理論入門』(工人社)『格差社会を撃つ ネオ・リベにさよならを』(インパクト出版会)ほか。

●申込・連絡先 研究所テオリア
東京都北区田端1-23-11-201
TEL・FAX 03-6273-7233
email@theoria.info
(TEL・FAX・メール等でお申し込み下さい)
郵便振替00180-5-567296 研究所テオリア

●座標塾第20期●
 2024年3月~11月
第1回 人口問題の行方――少子化対策の何が問題か
3月15日(金) 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)

第2回 ウクライナとパレスチナ――2つの『戦争』をヨーロッパ問題として考える
5月17日(金) 鵜飼 哲(一橋大学名誉教授) 

第3回 気候危機とどうたたかうか
7月19日(金) 吉田明子(FoE Japan)

第4回 グローバルサウスの現在――フィリピンを例に
9月27日(金) 大橋成子(ピープルズ・プラン研究所)

第5回 復権する資本主義批判――何が論点か
11月15日(金) 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)