座標塾第4回 グローバルサウスの現在――フィリピンを例に
▼座標塾第4回
グローバルサウスの現在――フィリピンを例に
2024年9月27日(金)午後6時半~9時
講師 大橋成子(ピープルズ・プラン研究所)
参加費 1回1000円(テオリア会員500円)
会場 文京区民センター(春日駅・後楽園駅;第4回以降予定)、又はZoom=要申込
※要申込。第4回・会場受講申込9月26日まで。Zoom受講申込は9月20日まで。Zoom受講は研究所テオリアの口座(下記)に参加費振込みください。
◎参加費振込先 郵便振替 00180-5-567296研究所テオリア
グローバルサウスの国々は、先進国が2008年のリーマン・ショック以降「長期停滞」から抜け出せないのと対照的に、経済成長を続けてきた。中国は失速したが、代わってインドが世界一の人口を武器に高い成長を牽引している。国によって違いがあるが、グローバルサウスの経済成長は、重要な資源や特定の農産物の大量かつ安価な輸出、多国籍企業の進出工場で製造する低コストのクルマやスマホや電化製品の輸出によって可能となった。そのために大型のインフラ投資が活発に行われてきた。
しかし、その経済成長は、開発のための自然破壊や土地取り上げ、食料の輸入依存の深まり、自営農家の没落、地域コミュニティの解体を引き起こし、人びとの生存と生活の基盤を破壊した。海外への出稼ぎ労働による送金に依存するため、家族の崩壊や人材流出が起こっている国もある。
グローバルサウスは、グローバル市場に直結・依存する経済成長を続けるだろう。だが、それによって先進国による収奪という歴史的構造から脱却できるのだろうか。フィリピンの現場に足を運ぶ講師が、過酷な現実を語ると同時に相互扶助などオルタナティブの試みを紹介する。
▼講師プロフィール
大橋成子
おおはしせいこ。ピープルズ・プラン研究所。特定非営利活動法人APLA理事。北海道旭川市生まれ。アジア太平洋資料センター(PARC)専従スタッフ、PARC事務局長を経て、94年から日本ネグロス・キャンペーン委員会(JCNC)現地駐在員、現地連絡員として日本とネグロスの人々の交流を進める。現在はAPLA、ピープルズ・プラン研究所で活動。著書に『ネグロス・マイラブ』(めこん)
●申込・連絡先 研究所テオリア
東京都北区田端1-23-11-201
TEL・FAX 03-6273-7233
email@theoria.info
(TEL・FAX・メール等でお申し込み下さい)
郵便振替00180-5-567296 研究所テオリア
●座標塾第20期●
2024年3月~11月
第1回 人口問題の行方――少子化対策の何が問題か=終了
3月15日(金) 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)
第2回 ウクライナとパレスチナ――2つの『戦争』をヨーロッパ問題として考える=終了
5月17日(金) 鵜飼 哲(一橋大学名誉教授)
第3回 気候危機とどうたたかうか
7月19日(金) 吉田明子(FoE Japan)
第4回 グローバルサウスの現在――フィリピンを例に
9月27日(金) 大橋成子(ピープルズ・プラン研究所)
第5回 復権する資本主義批判――何が論点か
11月15日(金) 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)