第13回シンポジウム世界はますます分断に向かうのか
研究所テオリア第13回シンポジウム
世界はますます分断に向かうのか
◎講演
分断が進むアメリカ、世界経済
宮崎礼二さん(アメリカ経済、明海大学准教授)
◎講演
極右・ポピュリズムの伸長と欧州
木戸衛一さん(現代ドイツ政治、大阪大学招へい教授)
◎日時
11月9日(土)午後1時開場、午後1時半~4時半
◆会場 文京シビックセンター26階スカイホール(地下鉄後楽園駅)又はZoom
※Zoom申込は11月2日まで。参加費は研究所テオリア口座(郵便振替 00180-5-567296 研究所テオリア)に振込ください。
◆参加費 1000円(テオリア会員500円)
主催 研究所テオリア
東京都北区田端1-23-11-201 TEL・FAX 03‐6273-7233
E-mail:email@theoria.info
講師プロフィール
宮崎礼二 みやざきれいじ アメリカ経済、世界経済論。明海大学経済学部准教授。著書に『現代アメリカ経済分析 理念・歴史・政策』(共編著、日本評論社)、『国際金融史』(共著、有斐閣)、『国際経済政策論』(共著、有斐閣)、『格差と貧困がわかる20講』(共著、明石書店)ほか
木戸衛一 きどえいいち 現代ドイツ政治。大阪大学招へい教授。著書に『若者が変えるドイツの政治』(あけび書房)、『核と放射線の現代史』(共編著、昭和堂)、『変容するドイツ政治社会と左翼党―反貧困・反戦』(耕文社)、『平和研究入門』(編著、大阪大学出版会)、『「対テロ戦争」と現代世界』(編著、御茶の水書房)ほか
世界はますます分断に向かうのか
▼気候危機,超富裕層が富を独占する巨大格差が深刻化し、「新冷戦」とされる現在。世界の「分断」が言われています。
ロシアによるウクライナ侵略戦争(22年2月~)、イスラエルによるパレスチナ・ガザでのジェノサイド(23年10月~)が続いています。世界的な反戦運動にもかかわらず、西側諸国の二重基準、グローバルサウスとの立場の違いで戦争を止められない世界の現実が露わとなり、軍拡競争が拡大しています。
巨大格差と気候危機を背景に、南から北への人びとの移動は増加。「先進民主主義国家」でも格差拡大、移民問題などによる社会の分断が露わになってきています。
前回大統領選挙後、連邦議会襲撃事件が起きたアメリカでは、24年11月大統領選挙に向けて属性・価値観の違いによる対立・分断が深化しています。欧州議会選挙(24年6月)では「反移民」を掲げる極右・右派ポピュリズム政党が伸長。「反移民暴動」が起きたイギリス、フランスやドイツでの議会選挙・地方選挙でも極右・ポピュリズムの政治勢力が支持を伸ばしています。これらの流れは日本社会においても、他人事ではありません。
「分断」が進む世界をどう見るか。宮崎礼二さん(アメリカ経済)、木戸衛一さん(現代ドイツ政治)に講演してもらいます。 (2024年9月)
◆研究所テオリアのこれまで
研究所テオリアは2012年9月に発足シンポジウム「グローバル資本主義の行方とグローバル対抗運動の課題」、第2回「脱成長・脱貧困の社会ビジョン」(13年)、第3回「徹底検証 安倍『成長戦略』」(14年)、第4回「『負け組』をつくらない社会の創り方」(15年)、第5回「『分断』から連帯の社会へ」(16年)、第6回「安倍一強政治の“終焉” 民主主義と社会保障のこれから」(17年)、第7回日本の政治と社会を立て直す(18年)、第8回《生きづらさ》を強いる社会のこえ方(19年)、第9回「コロナ時代」を生き抜くために(20年)。第10回中国はどこに向かうか(21年)、第11回社会運動から政治を立て直す(22年)、第12回日本政治の分岐点(23年)を開催。
この1年、研究所テオリアは、悪戦苦闘する農業、中国と現代世界、日本原、人口問題の行方、ウクライナとパレスチナ、気候危機などのテーマでの講座、座標塾などの開講、新聞テオリア発行などを行い、民衆の新しい変革の理論・思想をめざし、活動を継続してきました。