9・24横堀現地集会報告
9月24日、「横堀農業研修センターの裁判による破壊・土地強奪を許すな!9・24横堀現地集会」が横堀農業研修センターで行われました。参加者は40人。主催は三里塚空港に反対する連絡会、三里塚大地共有運動の会が共催。
集会では、1989年10月、旧空港公団による火事を利用した合宿所の囲い込みに対する闘いを記録した映像「どっこい闘魂 ここにあり」を上映。
柳川秀夫さん(三里塚芝山連合空港反対同盟代表世話人)からのアピールを紹介。
平野靖識さんは「ここは拡大する第3滑走路への接続点。早く決着をつけたい空港会社の焦りと横暴がある。空港会社が訴訟に訴えること自体が強制的手段で、受け入れることはできない。確信の下で闘っていきたい」
山崎宏さんは「この間裁判による土地収奪が行われきた。今回の裁判は運動の拠点、主体をつぶすための裁判と位置づけられる」
繁山達郎さん(三里塚大地共有運動の会)が「空港会社の主張は強制的手段を取らないという確認に反している。訴状には研修センターは年一回旗開きでしか使用してないとあるが。研修センターは農作業、イベントなどで使用し、修理・畳替えなどを行っている。資料を集めて反論していく。裁判への協力を」
そして、登記義務化に対抗して共有地を守るために登記を確実に行っていく必要性を訴えた。
中川憲一さん(管制塔被告団)は、柳川秀夫さん、鎌田慧さんらによって呼びかけられた横堀農業研修センター(旧労農合宿所)裁判を支える会への賛同、第一回口頭弁論(期日未定)傍聴を呼びかけた。
鈴村多賀志さん(田んぼくらぶ)は「空港会社の訴状では、私たちは航空産業を支え、国際的位置に貢献していると。なぜこの土地が必要なのかは一言も書いてない。膨大な土地を削り緑を埋め立て、どれだけの幸せが地域にもたらされるのか。幻想に騙されて失うものがどれだけあるのか」
野島美香さんは「裁判所が権力を守る砦になっている。私たちの土地、生活を守るための裁判。少しでもがんばっていきたい」
根本博さん(泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会)が発言。平田誠剛さん(ウシトラ旅団、元管制塔被告)のメッセージ紹介。
集会後には、横堀鉄塔に移動して現地調査を行った。
終了後、有志で柳川さんを訪ね、話を伺った。
柳川秀夫さんアピール
本日集まりの皆さん。ごくろう様です。
1966年より57年間守られてきたこの地も収奪の対象になり、不本意ながら攻防の場所となりました。
長きにわたり、この周辺がまがりなりにも樹木が繁り自然の状態を維持できていたのも、ここが守られてきたからに他なりません。
雨が降らない日々が何カ月も続き、先日はとんでもない大雨が降りました。
今や世界中、人類の生存にかかわる事態になっており、その中で更に緑の大地をひきはがし、コンクリートで固めようとすることはあらゆる意味で大罪であります。
こういった事態に闘うわけです。
そう多くの方法はないですけど、裁判での闘いをはじめ、全力を出して頑張ってゆきましょう。
2023年9月24日