座標塾第5回 中国と現代世界

▼座標塾第5回
中国と現代世界
講師:平川 均(経済学者、国士館大学客員教授)
日時:11月17日(金) 18:30~21:00
会場:文京シビックセンター3階A会議室(後楽園駅)又はZoom
 ※区民センターから変更になりました。ご注意ください。
参加費 1回1000円(テオリア会員500円)
※要申込。会場受講申込11月16日まで。Zoom受講申込は11月10日まで。Zoom受講は研究所テオリアの口座(下記)に参加費振込みください。会場受講は当日払いで構いません。
◎参加費振込先 郵便振替 00180-5-567296研究所テオリア

中国は、今後どこへ向かうのか。この問題を抜きにして、現代世界のいまと将来を考えることはできない。その中国は、習近平体制の第3期目に入った。米中対立がウクライナ戦争をきっかけに激しさを増すなかで、「台湾有事」が2027年までに必ず起こるといった言説がしきりに流布されている。一方で中国が台湾への侵攻能力を高めながら軍事的挑発行動を繰り返し、他方で米軍が日本の自衛隊ミサイル部隊を組み込む対中攻撃能力を強化し大規模な軍事演習を強行する。こうした戦争準備のエスカレーションこそが戦争を招く最大の要因である。
いま、中国はゼロコロナ政策によって経済が失速し、2022年のGDP成長率は3.0%と政府目標の5.5%を大きく下回った。しかも、人口が減少に転じ、豊富な労働力を利用できた高い経済成長はもはや望めなくなる。また、米国による半導体製造装置の対中輸出禁止などの影響も出てくる。中国は世界経済に深く組み込まれていて、米欧日との経済的相互依存関係なしにはやっていけない。同じように米欧日も、「経済安全保障」の名の下に中国を排除してしまえば経済活動を維持することはできない。
中国はどこへ向かうのか。アジア経済の専門家である講師から現状を学び、討論したい。

▼講師プロフィール
平川 均:ひらかわ ひとし。経済学者。国士館大学客員教授。名古屋大学名誉教授。著書に『一帯一路の政治経済学』(共著、文眞堂)『中国経済入門(第4版)』(共著、日本評論社)『新・アジア経済論』(共著、文真堂)『転換期のアジア資本主義』(共著、藤原書店)『東アジアの新産業集積-地域発展と競争・共生』(共著、学術出版会)『東アジア共同体を設計する』(共著、日本経済評論社)『岩波講座アジア・太平洋戦争7』(共著、岩波書店)『東アジアのグローバル化と地域統合』(共著、ミネルヴァ書房)ほか

●申込・連絡先 研究所テオリア
東京都北区田端1-23-11-201
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(TEL・FAX・メール等でお申し込み下さい)
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●座標塾第19期●
 2023年3月~11月
第1回 大転換する日本の政治と財政=終了
3月24日(金) 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)

第2回 なぜ、日本ではジェンダー不平等がなくならないのか=終了
5月19日(金) 船橋邦子(アジア女性資料センター)

第3回 働くことが壊されている――介護現場から=終了
7月21日(金) 伊藤みどり(ホームヘルパー国家賠償訴訟原告)

第4回 悪戦苦闘する農業――いま、農村で何が起きているか=終了
9月15日(金) 菅野芳秀(農民・山形県在住)

第5回 中国と現代世界
11月17日(金) 平川 均(経済学者、国士館大学客員教授)