座標塾第5回 復権する資本主義批判――何が論点か(白川真澄)2024年11月15日
▼座標塾第5回
復権する資本主義批判――何が論点か
2024年11月15日(金) 18:30~21:00
講師:白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)
参加費 1回1000円(テオリア会員500円)
会場 文京区民センター(春日駅・後楽園駅)、又はZoom=要申込
※要申込。会場受講申込11月14日まで。Zoom受講申込は11月8日まで。Zoom受講は研究所テオリアの口座(下記)に参加費振込みください。
◎参加費振込先 郵便振替 00180-5-567296研究所テオリア
資本主義を真正面から批判し、これに代わる社会/ポスト資本主義を提起する言説が、日本でも活発になっている。資本主義には多くの欠陥や歪みがあってもこれを修正・規制してより良いものに改革していく以外にない、といった従来の発想枠組みを突破する新しい動きである。資本主義批判の復権をもたらしたのは、深刻化する気候危機、金融化とデジタル化による格差の急拡大、人口減少にともなう経済成長のダウンなどが突きつけられたからだ。米国の若者の半数は「反資本主義」を支持しているが、日本ではどうなるだろうか。
眼についた著作を挙げておこう。ジェイソン・ヒッケル『資本主義の次に来る世界』(東洋経済新報社)、ナンシー・フレイザー『資本主義は私たちを幸せにしないのか』(ちくま新書)、大澤真幸『資本主義の〈その先〉へ』(筑摩書房)、広井良典『科学と資本主義の未来』(東洋経済)。私の『脱成長のポスト資本主義』(社会評論社)も。
自然生態系の破壊やケアへの不当に低い評価に関わって、資本主義における《搾取》と《収奪》の関係をどう捉えなおすか。AIや科学技術の発達をどう制御できるのか。グローバルサウスの経済成長は、資本主義を救うのか。いくつかの重要な論点を探求したい。
▼講師プロフィール
白川真澄
しらかわますみ。1942年生まれ。60年安保闘争、ベトナム反戦、三里塚闘争などの社会運動に関わりつづけ、90年代からは「地域から政治を変える」ことを追求。フォーラム90s、ピープルズ・プラン研究所など理論活動のネットワークづくりにも力を注いできた。著書に『脱成長のポスト資本主義』(社会評論社)『左翼は再生できるか』(研究所テオリア)『脱成長を豊かに生きる-ポスト3・11の社会運動』(社会評論社)格差社会から公正と連帯へ 市民のための社会理論入門』(工人社)『格差社会を撃つ ネオ・リベにさよならを』(インパクト出版会)ほか。
●申込・連絡先 研究所テオリア
東京都北区田端1-23-11-201
TEL・FAX 03-6273-7233
email@theoria.info
(TEL・FAX・メール等でお申し込み下さい)
郵便振替00180-5-567296 研究所テオリア
●座標塾第20期●
2024年3月~11月
第1回 人口問題の行方――少子化対策の何が問題か=終了
3月15日(金) 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)
第2回 ウクライナとパレスチナ――2つの『戦争』をヨーロッパ問題として考える=終了
5月17日(金) 鵜飼 哲(一橋大学名誉教授)
第3回 気候危機とどうたたかうか=終了
7月19日(金) 吉田明子(FoE Japan)
第4回 グローバルサウスの現在――フィリピンを例に=終了
9月27日(金) 大橋成子(ピープルズ・プラン研究所)
第5回 復権する資本主義批判――何が論点か
11月15日(金) 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)