座標塾第2回 トランプ政権の再登場で世界経済はどうなるか
▼座標塾第2回
トランプ政権の再登場で世界経済はどうなるか
講師:金子文夫(横浜市大名誉教授)
日時:2025年5月16日(金)18:30~21:00
参加費 1回1000円(テオリア会員500円)
会場:文京区民センター3階C又はZoom
※要申込。会場受講申込5月15日まで。Zoom受講申込は5月9日まで。Zoom受講は研究所テオリアの口座(下記)に参加費振込みください。
◎参加費振込先 郵便振替 00180-5-567296研究所テオリア
第2次トランプ政権が登場し、早くもさまざまの衝撃が世界を襲っている。まず軍隊を国境地帯に増強して「不法移民」の強制送還を実行し、排外主義を煽り立てている。性の多様性を否認する大統領令を発し、マイノリティの権利の抹殺と社会の分断を進めようとしている。またグリーンランドやパナマ運河を領有すると領土的野心を公言し、パレスチナ人をガザから追放すると宣言して、帝国主義者としての顔を臆面もなく現わしている。さらに、パリ協定やWHOから脱退し、合意されたデジタル課税の導入を拒否するなど国際協力の枠組みを乱暴に破壊しようとしている。そして、トランプが対外政策の切り札として常に持ち出すのが関税政策である。メキシコやカナダへの25%関税をはじめ中国などからの輸入品に高い関税を課すことを明言している。
しかし、関税政策に代表されるトランプの政策は、じつは矛盾に満ちている。輸入品への高関税はまちがいなくインフレを再加速し、化石燃料の採掘増によるインフレ対策と矛盾する。移民の強制送還は、米国経済の強さを支えてきた労働力の潤沢な供給を不可能にする。AI開発など規制緩和の推進と関税による保護主義とは、軋轢を抱える。
時代錯誤と矛盾に満ちたトランプの政策を分析し、世界経済がどう変わるかを予測する。
▼講師プロフィール
金子文夫 かねこふみお。横浜市大名誉教授。アジア経済史、国際経済史。著書に『近代日本における対満州投資の研究』(近藤出版社)、『トヨタ・イン・フィリピン』(共著、社会評論社)、『高度成長始動期の日本経済』(共著、日本経済評論社)、『歴史から今を知る』(共著、山川出版社)、『高度成長展開期の日本経済』(共著、日本経済評論社)、『近代日本と植民地3』(共著、岩波書店)、『韓国経済発展の始動』(共編著、日本経済評論社)、『日本の東アジア投資100年史』(春風社)
●申込・連絡先 研究所テオリア
東京都北区田端1-23-11-201
TEL・FAX 03-6273-7233
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(TEL・FAX・メール等でお申し込み下さい)
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●座標塾第20期●
2025年3月~11月
第1回 「年収103万円の壁」引き上げの何が問題か――人口減少時代の税と社会保障=終了
3月21日(金) 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)
第2回 トランプ政権の再登場で世界経済はどうなるか
5月16日(金) 金子文夫(横浜市大名誉教授)
第3回 フェミニズムの現在
7月18日(金) 本山央子(アジア女性資料センター代表理事。お茶の水女子大学ジェンダー研究所特任リサーチフェロー)
第4回 資本主義の行方――倫理資本主義か、それとも脱成長か
9月26日(金) 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)
第5回 現代文明の転換点――ヒトはどこへ向かうのか
11月21日(金) 古沢広祐(國學院大學客員教授、「環境・持続社会」研究センター代表理事)
