座標塾第4回 資本主義の行方――倫理資本主義か、それとも脱成長か

▼座標塾第4回
資本主義の行方――倫理資本主義か、それとも脱成長か
講師:白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)
日時:2025年9月26日(金)18:30~21:00
参加費 1回1000円(テオリア会員500円)
会場:文京区民センター3階C又はZoom
※要申込。会場受講申込9月25日まで。Zoom受講申込は9月19日まで。Zoom受講は研究所テオリアの口座(下記)に参加費振込みください。
◎参加費振込先 郵便振替 00180-5-567296研究所テオリア

 天をつく巨大な高層ビルが、中東をはじめ世界各地の湾岸につぎつぎと建設されている。NY株式市場のダウ平均株価は4万㌦台を突破し、日経平均株価も4万円台に近づいている。AI向けの半導体製造工場やデータセンターの建設への大型の投資が相次ぎ、地元の雇用も増え、商店街も不動産市場も賑やかになっている。資本主義は、永遠の繁栄を続けていくかのような表情を見せている。
 しかし、その足元では悲惨な現実が広がっている。米国ではわずか1%の超富裕層が総資産の32%を、10%の富裕層が70%(2018年)を独占している。この30年間でその割合は増えつづけ、対照的に下層50%の資産はまったく増えず総資産の1%を占めるにすぎない。インフレの到来は、低所得層をはじめ人びとを苦しめている。無限の経済成長の追求は気候危機を悪化させ、2024年には地球の平均気温はとうとう産業革命以降初めて1.5度を超えて上昇した。
 にもかかわらず、資本主義は生き延びている。福祉国家が新自由主義の攻撃にさらされながらも何とか機能しているからだろうか。巨大格差に対する人びとの不安や怒りが排外主義的ポピュリズムに吸い上げられているからだろうか。倫理の復権によって資本主義の弊害を克服するしかないという主張も有力だ。たとえばアダム・スミスの「共感」論に手がかりを見つけようとする議論もある。倫理資本主義か、それとも脱成長か――資本主義の行方を考える。

▼講師プロフィール
白川真澄:しらかわますみ。1942年生まれ。60年安保闘争、ベトナム反戦、三里塚闘争などの社会運動に関わりつづけ、90年代からは「地域から政治を変える」ことを追求。フォーラム90s、ピープルズ・プラン研究所など理論活動のネットワークづくりにも力を注いできた。著書に『脱成長のポスト資本主義』(社会評論社)『左翼は再生できるか』(研究所テオリア)『脱成長を豊かに生きる-ポスト3・11の社会運動』(社会評論社)『格差社会を撃つ ネオ・リベにさよならを』(インパクト出版会)ほか。

●申込・連絡先 研究所テオリア
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●座標塾第21期●
 2025年3月~11月
第1回 「年収103万円の壁」引き上げの何が問題か――人口減少時代の税と社会保障=終了
3月21日(金) 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)

第2回 トランプ政権の再登場で世界経済はどうなるか=終了
5月16日(金) 金子文夫(横浜市大名誉教授)

第3回 フェミニズムの現在=終了
7月18日(金) 本山央子(アジア女性資料センター代表理事。お茶の水女子大学ジェンダー研究所特任リサーチフェロー)

第4回 資本主義の行方――倫理資本主義か、それとも脱成長か
9月26日(金) 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)

第5回 現代文明の転換点――ヒトはどこへ向かうのか
11月21日(金) 古沢広祐(國學院大學客員教授、「環境・持続社会」研究センター代表理事)